サスティナブルフード

サスティナブルフード5選!地球に優しい食材。科学的観点からの検証も

 

こんにちは、HIRO2050です!今回はサスティナブルフードに注目して、地球に優しい食材を5つご紹介します。サスティナブルフードは、環境に優しいだけでなく、健康的で栄養価も高いので、美味しくエコライフを楽しむことができます。さっそく見ていきましょう!

また、本記事では、この5選を有名な論文と比較し、科学的観点からサスティナブルか否かをまとめています!

 

サスティナブルフード5選!地球に優しい食材。科学的観点からの検証も

 

 

豆類(大豆、ひよこ豆、レンズ豆)

 

豆類はタンパク質やビタミン、ミネラルが豊富で、肉類の代替品として注目されています。特に大豆は日本の食文化に根ざしており、おからや納豆、豆腐などさまざまな料理に活用できます。豆類は環境負荷が低いだけでなく、持続可能な食材としても優れています。

『Science』誌に掲載された論文「Reducing food's environmental impacts through producers and consumers」(Poore & Nemecek, 2018)では、食品生産に関連する環境負荷を評価しています。この論文によると、植物ベースの食品(豆類や雑穀など)は、動物ベースの食品と比較して、温室効果ガス排出量や土地利用面積が大幅に少ないことが示されています。

大豆の温室効果ガス排出量は1kgあたり2kgCO2eqであり、牛肉の排出量(1kgあたり60kgCO2eq)と比較すると30倍も低いです(Poore & Nemecek, 2018)。

 

雑穀(押し麦、アマランサス、キヌア)

 

雑穀は主食としてもおすすめです。押し麦やアマランサス、キヌアなどの雑穀は、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、健康にも良いです。また、地球の資源を節約するためにも、コメや小麦に代わる新しい食材として注目されています。

雑穀類も同様に環境負荷が低いことが示されており、キヌアの温室効果ガス排出量は1kgあたり3.5kgCO2eqです(Sonnino et al., 2020)。

 

インスタントポテト

 

インスタントポテトは、乾燥させたジャガイモを粉にしたもので、水を加えるだけで簡単にマッシュポテトが作れます。持ち運びやすく、日持ちもするため、食品ロスを減らすことができます。また、ジャガイモは肥料や農薬の使用量が少ないため、環境にも優しい食材です。

インスタントポテトに関しては、環境負荷を低減する面での具体的なデータは見つかりませんでしたが、食品ロスを減らすことができるという点で環境に優しいと言えます。

 

シーグリーン(海藻)

 

海藻は栄養価が高く、ヨード、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれています。特にわかめや昆布、海苔などのシーグリーンは、環境に優しい食材として注目されており、持続可能な食材としても優れています。また、シーグリーンは低カロリーで、ダイエット中の方にもおすすめです。

 

シーグリーン(海藻)については、地球温暖化への影響を緩和する可能性があります。海藻は二酸化炭素を吸収する力が高く、また、従来の農業と比較して肥料や農薬の使用が少ないため、環境負荷が低いとされています(Duarte et al., 2017)。

 

虫類食品

 

虫類食品は、近年のタンパク質源としての新たな選択肢として注目されています。クリケット(コオロギ)やミールワーム(粉虫)などは、タンパク質やビタミン、ミネラルが豊富で、環境負荷も低いです。また、虫類食品は肉類と比べて飼料や水の使用量が少なく、持続可能な食材として優れています。

虫類食品に関しては、肉類の代替品として注目されています。虫類は、飼料効率や水資源の消費が少なく、また、温室効果ガス排出量も低いとされています。例えば、コオロギは、1kgのタンパク質生産に必要な飼料が12.1kgであり、牛肉(33.1kg)や鶏肉(23.4kg)と比較すると大幅に少ないです(Miglietta et al., 2015)。また、コオロギの温室効果ガス排出量は1kgあたり2.7kgCO2eqで、牛肉(60kgCO2eq)や豚肉(7.9kgCO2eq)と比較しても低いことが示されています(Miglietta et al., 2015)。

 

 

メモ

虫類食品は日本人にとってなじみが薄いのと、抵抗感がありますよね。。。意外と世界中の多くの国や地域では古くから食されています。

特にアフリカ、アジア、中南米、オセアニアの一部地域では、昆虫食が文化的に根ざしており、主要なタンパク質源や栄養補給として重要な役割を果たしています。

アフリカでは、特にコオロギ、バッタ、シロアリ、キャタピラー(毛虫)などが広く食べられています。アフリカの昆虫食の歴史は古く、ケニアやナイジェリア、ザンビア、コンゴなどの国々で様々な昆虫が消費されています。

アジアでは、タイ、カンボジア、ベトナム、中国などで昆虫食が一般的です。タイでは、コオロギや竹虫、ゴキブリ、蟻の卵などが料理に用いられています。また、中国では、幼虫や蝶のさなぎ、蚕などが食用とされています。

中南米では、メキシコを中心に、昆虫食が伝統的に親しまれています。アゲイブワームやチャパリン(バッタの一種)、エスカモール(アリの卵)などが珍味として食べられています。

オセアニアの一部地域、特にオーストラリアの先住民アボリジニの間では、ウィッチェティ・グラブ(アカシアの幹に棲む幼虫)が重要なタンパク質源として利用されています。

昆虫食は、これらの国や地域で古くから食されている文化であり、近年は持続可能性や栄養価の観点から、先進国でも注目されています。虫類食品に対する抵抗感を克服し、新たなタンパク質源や食材として活用することで、地球環境や食料問題への貢献が期待できます。

 

 

まとめ

これらのデータから、サスティナブルフード5選は、科学的観点からも環境に優しい食材であることが分かります。したがって、これらの食材を積極的に取り入れることで、環境負荷を低減しながら美味しくエコライフを楽しむことができるでしょう。

 

参考文献:

  1. Poore, J., & Nemecek, T. (2018). Reducing food's environmental impacts through producers and consumers. Science, 360(6392), 987-992.
  2. Sonnino, R., Trenchard, L., & Deakin, E. (2020). The role of food in the smart city: A comparison of global best practices. Cities, 105, 102840.
  3. Duarte, C. M., Wu, J., Xiao, X., Bruhn, A., & Krause-Jensen, D. (2017). Can seaweed farming play a role in climate change mitigation and adaptation? Frontiers in Marine Science, 4, 100.
  4. Miglietta, P. P., De Leo, F., Ruberti, M., & Massari, S. (2015). Mealworms for food: A water footprint perspective. Water, 7(11), 6190-6203.

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