サステナビリティ

公認会計士・税理士 ビジネスモデルとその脱却、稼ぐ方法 それからサステイナビリティが与える資本主義への影響

 公認会計士と税理士の一般的なビジネスモデル(稼ぎ方)について。僕は、公認会計士ですが、サステイナビリティ分野で働いていく一方で、お金は稼ぐ必要があるので、今一度、会計士や税理士のビジネスモデルについて考えてみました。

<ポイント>

・時給モデルである

・億円以上稼ぐには、時給モデル以外の稼ぎ方を考える必要がある

税理士の友達がいて、数年前に独立開業をしました。開業後2年くらいたったタイミングのときに話をしていると、個人で業務をしており、めちゃくちゃ忙しいようですが、年収は、推定1,500万円はいかないくらいであろうと想像しました。彼がいっていたのは、「どれくらい稼げるかは分かった、あとは、人を雇って規模を大きくするかどうか」ということでした。

そこで思ったのは、会計士にしろ税理士にしろ、あくまで時給モデルということです。つまり、ほとんどが共通の成果物(監査保証業務、税務申告書作成等)であり、概ね、発生する時間も決まっている、ということです。報酬を上げるには、成果物の件数を増やせばよい、ということとなりますが、個人で考えた場合、成果物の件数を増やす方法は、単純により長く働く、という方法となると思います。一方で、働ける時間には限界があるので、稼げる金額にも限界がくる、というロジックです。基本的に、監査法人などに勤めている場合も同様で、一定時間拘束された勤務時間があり、役職によって、時給が変わる、それだけのことかと思います。年収が決まっているのであれば、働けば働くほど、時給は下がるので、時間あたりの自分の労働価値は下がってしまうことになります。とすると、いかに働かないか、ということを考える方が得策ですが、そうすると、次の役職にあがれない、というリスクもでてくるので、結果として、長時間働き続ける人が多い傾向となる一つの要因なのかと思います。

公認会計士や税理士が、何億円と稼ぎたい、となると、この時給モデルを脱却する必要があると思います。最近思うのは、ロイヤリティモデルや、広告宣伝モデルとかは、時給ではなく、自分がだした成果物の価値が、変動するので、おもしろいと思いますし、稼げる、ということになるのかと思います。

つまり、成果物の著作権使用料からお金をもらうロイヤリティモデル、ブログやYouTubeなどの広告宣伝モデル、といった感じです。公認会計士や税理士が、多面的に活躍したらよい、と思う一方で、資格保有者は倫理観を問われるので、自由な発言がしづらい、という間違った風習もあると思います。専門家だからこそ、自由に話して、考え方を発信したらよいのに、とか思います。

と言っていますが、サステイナビリティの分野って、収益をあげることが副次的にでにくいような気がするのですが、うまくビジネスモデルを作れればよいな、とは思います。副次的、というのは、あくまで僕の目的は、温室効果ガス排出量ネットゼロを目指すことで、その結果としてお金が入ってくる、という考え方です。

例えば、車を考えると、安く、航続距離が長く、馬力もあり、ガソリンスタンド含め、今既に普及しているガソリン車のほうが、今買うなら便利に決まっていると思います。地球環境に悪影響を与えなければ、ガソリン車が反映し続けるような気がします。ってことは、地球環境の問題がなければ、ガソリン車を選ぶ人のほうが多い。ってことは、企業はガソリン車を売った方が収益が上がる、のかと思います。でも、地球環境のことを考える必要がありますよ、って話なので、もはや収益という概念ではない語れないのかと。資本主義の時代がかわるのかもしれない、ってことにつながるのかもしれませんが、複雑な問題ですね。

そもそも価値が高いものは、お金で測ると、金額が高い、ということもありますが、地球環境問題に対して価値が高い、というのは、消費者にとって価値が高い、というのと、次元が異なっています。もちろん、個人の価値観の問題はありますが、一般的に。ってなると、価値が高い=金銭的な価値が高い、という式は、地球環境問題においては成り立っていない?とすると、お金以外の尺度を使う必要が生じてきます。

どう折り合いをつけるかですね。

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