ビルゲイツの最新の本である、地球温暖化対策の虎の巻の解説をします!
サステイナビリティの重要なトピックである地球温暖化対策についての本であり、非常に興味深い内容となっています!
マイクロソフトの創設者であり、世界で有名な資産家であるビルゲイツは今、気候変動によるパンデミックを防ぐことに注力しています。
今回は、ビルゲイツがなぜ気候変動に対して取り組み出したか、について解説します!
- ビルゲイツは気候変動対策に時間とお金を費やしている
- ビルゲイツは、世界の貧困問題に取り組んでいた
- 地球温暖化により、深刻な影響を受けるのは、実は新興国。特に、農業や畜産業を営む国、地域への影響は大きい。
- 新興国が豊かになると、先進国と同じレベルでエネルギーを消費し温室効果ガスを排出することになる。
- そうすると、より地球温暖化が進み、パンデミックが起きる。
ビルゲイツの最新の本の解説!地球温暖化対策の虎の巻!
エネルギー問題
ビルゲイツは、マイクロソフトで成功を収めたのち、2000年代から世界の貧困問題、格差問題の解決に力を入れていました。
そこで、彼が到達した一つの方向が、世界が豊かになれば、格差が広がる可能性がある、というものでした。
豊かになる、ということの一つが、電気などのエネルギーがあることが当然となる、ということです。
例えば、アフリカに電気が行き届いていないことや、インドで、街路灯の下に集まり勉強をする子どもたちなどが、例えとして出てきます。
気候変動
シンプルに言うと、エネルギーが供給されれば、それだけの温室効果ガスが排出され、地球温暖化が進む。
そうすると、地球温暖化の影響を最も受けるのは、農業や畜産業を営む貧困層の人である、ということでした。
例えば、インフラが脆弱な地域に、飢餓、台風、ハリケーンなど、気候変動の結果、100年に一度と呼ばれていた自然災害がより短いスパンでおきる。
その自然災害から復旧するのに何十年もかかる、という世界がある。そして、復旧している間に、また次の自然災害が起きる、という負の連鎖が起きます。
エネルギー消費量の増加、格差の拡大
仮に、先進国の現状と同じ方法で、途上国も発展した場合、例えば、火力発電への依存、ガソリン車への依存のまま発展するという意味で、温室効果ガス排出量は増え続けます。
貧困格差を埋めるべく、生活を豊かにすれはするほど、エネルギー消費量が増え、温室効果ガスが増え、気候変動問題に拍車がかかる。
その結果、格差が生まれる、というのがビルゲイツの課題提起でした。
気候変動対策へのシフト
そこに気づいたゲイツは、貧困問題を長期的に見た場合、気候変動の対策を行う必要がある、という結論に辿り着きました。
そして、現在は、Break Through Energyという、ビルゲイツの資産により、気候変動のイノベーションを起こすべく、投資会社を設立し、約40社に対して投資活動をしています。
感想
長期的視野で見ることと、本質的な課題の認識、という、高次の発想、かつ、シンプルな結論に驚かされます。
僕のモチベーションの源泉でもある本でもあるので、オススメです!