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【まとめ】新しい資本主義とは?社会主義なの?わかりやすく具体的に解説

岸田首相が、所信表明演説の中で、経済政策として「新しい資本主義の実現」を掲げました。

世間でも話題となった「新しい資本主義」ですが、言葉だけを聞いてもよくわかりません。

 

  • 新しい資本主義とは?何?
  • 新しい資本主義で何を目指しているの?
  • 新しい資本主義の政策は具体的には?
  • 社会主義なの?
  • どのような取り組みをしているの?
  • 生活への影響はあるの?

 

 

このような疑問を抱く方も多いと思います。

本記事では、新しい資本主義のどこが新しく、何を目指すのか、ということをわかりやすく解説したうえで、具体的に掲げられている政策についてまとめています。

 

 

【まとめ】新しい資本主義とは?社会主義なの?わかりやすく具体的に解説

 

 

 

僕は、公認会計士として、現在、地球環境問題の解決に向けて脱炭素社会を目指して活動しています。

岸田首相の新しい資本主義の政策の1つに「カーボンニュートラルの実現」があり、環境への対策にも力を置くものとなっているようです。

 

本記事は、首相官邸のホームページより内容を要約し、皆様の役に立てばと思います。

未来を切り拓く「新しい資本主義」 | 首相官邸ホームページ (kantei.go.jp)

 

 

新しい資本主義とは成長と分配の好循環を目指すこと

新しい資本主義とは、成長と分配の好循環を目指すこと、というのが結論ですが、以下の観点からまとめます。

 

  • 結局、何が新しい?
  • 目指すところは?

 

 

結局、何が新しい?

新しい資本主義が新しいとしているのは、経済格差の是正を理念の1つとして置いているからです。

問題が提起されているのは、1980年代以降の「新自由主義」により、小さな政府を目指されました。例えば、小泉政権での郵政民営化などです。

 

その結果、雇用が自由化された一方で、市場の競争が激化、賃金格差が生まれ、その結果、格差が広がった、というものです。

そして、過去の資本主義が生んだ経済格差を是正するための資本主義が、新しい資本主義、ということです。

 

目指すところは?

「成長」を目指すことは従来と変わりませんが、「分配」にも重点を置くことが、新しい資本主義の目指すべきところです。

成長によるできた果実を、しっかりと分配することで次の成長が実現する、という好循環を目指しています。

 

出典:首相官邸ホームページより(未来を切り拓く「新しい資本主義」 | 首相官邸ホームページ (kantei.go.jp)

 

 

イメージは理解できましたが、具体性がないので、具体的な政策について解説します。

 

新しい資本主義の具体的な政策まとめ

「成長戦略」と「分配戦略」にわかれ、成長戦略には、4つの柱が、分配戦略には、3つの柱があります。

 

  • 4つの成長戦略
  • 3つの分配戦略

 

 

4つの成長戦略

以下の4つの成長戦略があります。

 

  • カーボンニュートラルの実現
  • 科学技術・イノベーション
  • デジタル化による地方活性化
  • 経済安全保障

 

 

カーボンニュートラルの実現

2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組み、2030年度の炭素排出量を2013年度比較で46%削減することを達成するための具体的な戦略を指します。

カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを「新たな市場を生む成長分野」として位置づけています。

 

脱炭素社会については、合わせてこちらの記事をご参考ください。

【まとめ】脱炭素社会とは?2つの数値で解説:510億トン→ゼロ!

 

具体的には、以下の6つの政策があります。

 

  • 再生可能エネルギーの導入促進
  • 電気自動車(EV)の推進
  • グリーンエネルギー戦略の策定
  • パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略
  • 地域における脱炭素化
  • サステナブルファイナンスの推進

 

 

メモ

地域における脱炭素化は、個人的には良い流れと感じました。

これは、2050年を待つことなく前倒しで、カーボンニュートラルを達成する地域を少なくとも100か所創出することなどを目標としています。

逆に、地域から国家へ影響を与えるような流れが生まれるとよいですね。

 

世界に目を向けると、まさにニューヨークはアメリカから見ると1つの地域ですが、かなり具体性をもって、おそらく、日本よりももっと具体性をもって、2050年の脱炭素社会を目指しています。

日本もこれくらいわかりやすく、かつ、具体的で、国民が認知しているような戦略を持てばよいなぁと思ったりします。

【サスティナブルシティの事例】2050年までのニューヨークの10の施策

【サスティナブルシティの事例】地球温暖化対策へ本気のニューヨーク

 

 

科学技術・イノベーション

科学技術によるイノベーションを推進することと、イノベーションの担い手であるスタートアップの支援を行う施策です。

 

  • 大学改革
  • 若手研究者の活躍促進
  • 地域の中核・特色のある大学の振興
  • スタートアップ・エコシステムの構築
  • オープンイノベーションの促進

 

 

デジタル化による地方活性化

地方を含めたデジタル化により、地方活性化を図り、地方から国全体へのボトムアップの成長を支援する施策です。

例えば、海底ゲーブルや大規模データセンター設置による日本中がデジタルサービスを使えるようなインフラ構築、2025年大阪・関西万博の支援や、沖縄振興などです。

 

 

経済安全保障

経済安全保障を確立し、この分野に民間投資を呼び込む、成長を実現する施策です。

 

  • 経済安全保障を推進するための法案
  • 半導体の国内立地促進
  • 先進的な重要技術の研究開発支援

 

 

3つの分配戦略

人への分配は、コストではなく、未来への投資、という理念のもと戦略が練られています。

分配という表現をしていますが、要するに「賃上げ」と読み替えるとほとんどが理解できるかと思います。

 

公的価格の見直し

看護・介護・保育・幼児教育などの分野における給与の引き上げを行う施策です。

 

 

民間部門における分配強化

民間企業の賃上げを支援するための施策です。

 

  • 賃上げを行う企業への支援
  • 下請取引に対する監督体制強化
  • 政府調達の手法見直し
  • 人への投資の強化 3円間で4,000億円の施策パッケージ
  • 労働移動の円滑化・人材育成支援
  • 非財務情報開示の充実
  • 多様な働き方の推進
  • 女性や就職氷河期世代の支援
  • フリーランスの環境整備

 

 

こども・子育て支援

保育の受け皿確保、子供1人あたり10万円相当の給付、個粗朶で世帯の住居費支援、子育て世帯の教育費支援などが具体的に挙げられています。

 

 

まとめ

新しい資本主義ですが、まとめると、成長戦略と分配戦略を行っていく、というものです。

社会主義、といえるほど、今までの資本主義から変わっているかというと、個々の政策レベルでは、過去の延長といった印象を僕は持ちました。

今後の流れは注目です。

 

サステナ大学の観点でいうと、カーボンニュートラルの実現、地方活性化、非財務情報開示の拡充のあたりは政府主導で行うことは必須だとおもうので、頑張ってほしいと思いました。

非財務情報についてはこちらの記事をご参考ください。

【まとめ】非財務情報とは?ニーズの背景とESG経営の関係を詳細解説

 

また、カーボンニュートラルの実現についての記事はこちらの記事をご参考ください。

ビルゲイツの最新の本の解説!地球温暖化対策の虎の巻!

 

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