この記事では、FSA Credential LEVEL2の合格体験記についてまとめました。
FSA Credential LEVEL2の合格体験記
僕はNYにてESGに関するアドバイザリー業務を行っており、業務の一助にするため、FSACredentialの資格取得を決め、無事LEVEL2にも合格しました。
試験概要
試験は、2時間で、13問のケース問題があり、選択問題が55問程度あります。僕は、自宅で、オンラインにて受講しました。
オンライン受講の場合、パソコンのバックグラウンドで走っているプログラムも閉じる必要があり、そのチェックに合格しないとテストの受講ができません。その接続に非常に手間取り、30分程度遅刻するという失態を犯しましたが、受講できました。
原因は、嫁のアカウントがログアウトできておらず、嫁側のアプリが稼働中としてカウントされていたことでした。。。
オンライン受講の方は、前日や当日の早い時間に起動チェック(招待メールにテスト環境あり)をすることを強くお勧めします。
テストの内容(伝えられる範囲で)
2時間で13ケースなので、1ケースあたり9分程度、設問数は、55問なので、1問2分です。
最終的に、55問目を解いたら時間終了、という結果でした。
ケース自体は、A4半分から一枚程度が1ケースの分量で、図なども含まれます。
はっきりいって、英文の長文読解、というのがLEVEL2だと思います。
設問自体も、問題文から読み取れることを回答することがほとんどの内容です。
LEVEL1のような知識の暗記は特に求められません。
それなりに専門用語としての英単語はでてきますが、それほど数は多くないです。
ケース自体は、例えば、水に関することがテーマであれば、3つの企業が与えられ、3つの企業の工場の地理、規制、過去の水の使用状況、などから、長期的にみたときにリスクが高い企業や、リスクが低い企業を選ぶ、などの問題がでます。原材料の調達地域の児童労働など、そのような現実世界に立脚した内容も出題され、結構、解いていて興味深い内容のものも多く、効果的な試験だと感じました。
また、DCF法などの企業価値評価においても、価値を算定するドライバーとして有用な内容のものも多くみられました。
対策
- ケース問題の形式になれること
- 自分なりの要点まとめをつくりながら、解けるようになること
結論としては、ケース問題の形式に慣れることがすべてだと思います。
1ケース9分と考えると、時間は短いです。僕が実践したのは、PC上で、ホワイトボードにメモが取れるので、ケース問題の要点をホワイトボードにメモをしながら後戻りが少なくなるようにしました。
特に、以下の2点を意識しながらメモをとりました。
- ケースの中のリスクとチャンスは何か
- それに対する財務的影響はどこに現れるか
この辺りは、サンプル問題を解きながら、実践力を養うのが一番です。サンプル問題と同じような形式の問題が出題されます。
サンプル問題がテキストについているものです。
僕はトータル30時間ほど勉強しました。
サンプル問題に20時間ほど、テキストをざっと2周するのに10時間ほどさいたイメージです。
一部、統計学や企業価値評価手法などの内容も含まれていますので、その辺りに僕はなじみがあったので、少し時間は短くてすんだかもしれません。ですが、その内容を知らなくて勉強をはじめても特に問題ないですし、それを深く理解したら合格できるというものでもないです。
繰り返しになりますが、英語の長文読解の試験、という感覚で臨まれるのが最大の対策だと思います。