最近、地球環境問題に関する情報を耳にする機会が増えたと思います。
また、日本での、年々、35度以上の猛暑の日が増えてきており、夏の暑さは異常に思えるときもありますよね。
環境に関する世界会議であるCOP26が2021年に行われたり、バイデン大統領の就任によるアメリカの環境問題重視の姿勢への変更、など、世界の流れも確実に地球環境問題を解決すべく動いています。
「地球環境問題って何なの??地球温暖化って??」
「地球のために個人ができる取り組みは??」
「今日からできる具体的な取り組みって何がある??」
このような疑問を抱く方も多いと思います。
本記事では、今話題の地球環境問題について、簡単に、わかりやすくまとめたうえで、今日から手軽に個人でできる環境問題への取り組みを6つ紹介したいと思います!
僕は、公認会計士ですが、地球環境問題の解決に向けた取り組みをしており、少しでも読者のみなさまの行動のきっかけとなればと思います!
【まとめ】今日から手軽に、個人でできる地球環境問題への取り組み6選
個人でできる取り組みの前に、そもそも地球環境問題とは何か?3つの問題についてまとめました。
地球環境問題とは?
- 地球温暖化
- 海洋汚染
- 大気汚染
<地球温暖化>
ご存じの通り、地球がどんどんあったかくなっている、ということです。
これは、人間が排出する炭素によって、太陽のエネルギーが地球にとどまってしまい、地球の気温が上昇することによって生じています。
2021年に行われたIPCC(2021年2月現在195か国が参加する政府間組織)の気候変動に関する調査によれば、1850年比較で、2020年の平均気温は、約1.3度上昇したとレポートされています。
また、将来については、2100年には、最悪のケースで、5.7度平均気温が上昇すると記載されています(IPCC_AR6_WGI_SPM_final.pdf)。
この平均気温の上昇、というのが一つポイントだと思います。
日本の夏は、35度以上の猛暑日が増えたと思います。
例えば、35度以上の日が20日あった夏は、めちゃくちゃ暑い夏、といった感想となりますし、生命の危機を感じると思います。
年間平均気温、という観点でいうと、もともと年間平均気温が10度だったとします(日本はこれくらい)。
そのうち、夏の気温が年間平均気温が10度であったときと比較し、20日間だけ10度上昇したとすると、年間平均気温は、10.4度になるだけです(かなり簡略計算)。
たった、0.4度の影響しかありません。
なので、将来、上記の5.7度上昇、というのは、とんでもない上昇ということが想像できますね。
地球温暖化の原因は、炭素排出と考えられています。
例えば、二酸化炭素であれば、一度空気中で増え、そのままの状態であれば何百年と減ることがく、自然と解消されることがないため、問題となります。
炭素排出についての原因については、こちらの記事をご参考ください。
【まとめ】脱炭素社会について2つの数値で簡単に解説:510億トン→ゼロ!
<海洋汚染>
海洋汚染は、人間が捨てたプラスチックやごみ、重油の流出、工場や生活排水による汚水が、海洋を汚染しているという環境問題です。
なぜプラスチックが問題となるかというと、プラスチックは、何百年たったとしても、自然にかえらず、その姿を保ったままであることが問題とされています。
とすると、プラスチックが、海に流れると、人間が除去しない限り、海のごみは増え続けることになります。
例えば、ビニール袋などは、ウミガメが、クラゲと勘違いし、食べるなど、生態系に影響を及ぼすことになります。
また、船やタンカーなどから流れた重油が海洋へ与える影響も問題視されています。
事故ではなく、戦争などでも、その原因が作られます。
戦争の環境への影響は、こちらの記事をご参考ください。
【解説】ロシア、ウクライナ戦争も踏まえ、戦争が地球環境に与える影響を3つの切り口から解説
<大気汚染>
大気汚染は、人間の活動により、大気が汚染され、人体へ悪影響を与える問題です。
その原因は、さまざまですが、工場の排気ガス、ガソリン車の排気ガスなど、工業や産業の発展によって発生した望まれない副産物といえます。
個人ができる取り組み6選
では、3つの環境問題について、個人ができる簡単な取り組みは何でしょうか?
6つ紹介したいと思います。
- 大豆ミート食品を食べる
- グリーンプロダクツを買う
- 家庭のエネルギー消費量を減らす
- クリーンエネルギーへ切り替える
- 電気自動車を買う
- 環境問題について学ぶ
(1)大豆ミート食品を食べる
大豆ミート食品、もしくは、Pland based食品という言葉をお聞きしたことがありますか?
これは、牛、豚、鶏といった動物の肉の代わりに、大豆などの植物を原料とした肉のことを指します。
大豆ミート?というと、想像つきがたいですが、企業が、今、こぞって研究開発を進めていて、どんどんクオリティが上がってきています。
イオン系のスーパーでも手に入りますし、お買い物の際に、一度スーパーを眺めてみると、発見できると思います。
個人的な感想は、かなりあっさりしていて、おいしかったです。
でも、なんで、畜産品が地球環境によくないのか、という疑問もあるかと思います。
驚きかもしれませんが、牛、豚の、ゲップには、メタンと呼ばれる、二酸化炭素より80倍も温室効果があるといわれています。
温室効果ガスの詳細については、こちらの記事をご参考ください。
【まとめ】脱炭素社会について2つの数値で簡単に解説:510億トン→ゼロ!
(2)グリーンプロダクツを買う
グリーンプロダクツとは、環境に配慮した製品のことです。
例えば、サランラップの代わりに、繰り返し使えるシリコンラップを使うのはどうでしょうか。
シリコンラップは、ネットでも手軽に安く買えます。
我が家でも使っていますが、結構、使い勝手もよいので、おすすめです。
また、マイボトルを利用することも、ペットボトルなどのプラスチック製品の消費を減らし、繰り返し使えるというのがよいところですよね。
他にも、リサイクル品で作られた靴や服、水を使わない技術で作られた靴など、環境配慮製品の技術が進化していっています。
(3)家庭のエネルギー消費量を減らす
発電は、地球全体の炭素排出量の27%を占めるといわれています(*1)。
電気使用量が減れば、発電量が減り、炭素排出量が減る、というロジックで、とてもシンプルな話です。
基本的ですが、電気をこまめに切る、LED電球に変える、冷蔵庫や洗濯機などエコな製品に買い替える、冷暖房の設定を夏は28度、冬は23度に変える、などなど、いろいろとアイデアはあると思います。
これって、どちらかというと、お財布に優しい節約術として言われますが、地球にも優しい一石二鳥な解決策となります。
(4)クリーンエネルギーへ切り替える
繰り替えしになりますが、発電は、地球全体の炭素排出量の27%を占めるといわれています(*1)。
発電からの炭素排出を抑えるのは、(3)で述べた電気使用量をおさえることが大切ですが、クリーンエネルギーに切り替える、という方法も非常に大切です。
クリーンエネルギーは、ソーラー発電や風力発電など、自然エネルギーを電力にかえるものです。
お住まいの電気供給業社に相談するか、ネットで調べていただいたら切り替え方がでてくると思います。
(5)電気自動車を買う
これは、手軽さは少ないですが、読者の方の中には、手軽と思う人もいるかもしれません。
ガソリン車から、電気自動車へ切り替えるというものです。
電気自動車への切り替え、というのが世界の流れとなっており、自動車メーカーは覇権争いにしのぎを削っています。
例えば、TESLAは、超有名な電気自動車メーカーです。
ハイブリッド、プラグインハイブリッドなど、100%電気自動車ではない車種が、現在の主流かと思います。
流れとしては、2035年ごろに、ガソリン車の新車販売を禁止する、というのがあります。
それに先行して、今から電気自動車へ切り替える、というのも、地球を守るための個人でできる最大級の取り組みとなります。
そうした需要により、自動車メーカーは、量産や、研究開発が進み、より良い電気自動車をより安く販売することができ、地球が守られる、という好循環サイクルが生まれます。
(6)環境問題について学ぶ
最後に持ってきましたが、個人的には、一番重要だと思っています。
なぜなら、環境問題について学び、個人それぞれが考えることが、社会を変え、地球を救うことの第一歩だからです。
世界の人々が、地球環境問題を第一に考えたライフスタイルに変われば、地球は救えると思います。
そのためには、ある意味、価値観を変える必要がある時代になっています。
つまり、地球環境問題を解決するために、グリーンプロダクツ全般への需要が高まる必要があります。
需要が高まれば、企業・政府の行動も変わります。
なので、出発点は、あくまで、個人なのだと思います。
価値観を変えるには、個人がかわる必要がある、個人が変われば集団が変わる、その潮流(ストリーム)をつくる必要があります。
そのために、「環境問題について正しく学ぶ」ことが、改めて、今、求められています。
僕のブログでは、学ぶ、ことを意識しています。
ぜひ、ほかの記事も参考としてみてください!
ビルゲイツの本に学ぶサステナブルな暮らしの本質的価値観と実践方法6選
*1 Bill Gates 「How to avoid a climate disaster」(KNOPF)