「投資家が、会社のガバナンスになってきている」ということをわかりやすく、簡潔に説明
前回の「インデックスファンドの増加により、サステイナビリティ経営がより重要になっている」
この考え方がベースなので、まずはこれを理解ください。
徹底解説!ESG経営の重要性をインデックスファンド増加との関係から解説!
投資家が、インデックスファンドを好む結果、経営により介入するようになってきました。
従来、経営に介入していたのは、CEOなどの会社の業務を執行する機関、そして、取締役会や監査役会などの、CEOが適切に業務を執行しているかを監視している機関が中心選手でした。一方で、投資家である株主は、経営に口を挟まず、経営が気にいなければ、株を売却してしまっていました。
それが、株主=投資家が、経営に介入した結果、さっきの中心選手に加え、投資家も一緒に経営に入ることになります。役割としては、取締役会や監査役会に近いイメージで、CEOが適切に業務を執行しビジネスを運営しているかを、横から監視するものです。例えばサステイナビリティを含めた長期的視野から物申す役割を果たすことになります。この、横から槍入れをすることを、ガバナンス、と呼んでおり、投資家がガバナンスの一部となった、ということになるのです。
ここで投資家の視点がくわわることで、長期的視野、というのが一つのポイントだと思います。なぜなら、CEOや取締役会は、任期があり、どうしても短期的視野、中期的視野となることが、心理的な作用として働くのかと思います。いくら長期ビジョンあり、といっても、自分の任期は赤字で自分の後の後が、利益を被る、という構図は、どこかで府に落ちないのかもしれません(必ずしもそうではないですが、客観的にみると)。
一方で、投資家は、長期的に株価があがり、成長することを目指します。それは、複利の力が働くことも一つの要因です。複利については、ググってみてください。なので、今までのガバナンスでは限界があった視野の広さ、長期的視野、という点で横槍が入るので、有効なガバナンスとなり、社会にとってはプラスに働く、と思います。
そこで、サステイナビリティの話がからむのですが、僕が目指す2050年ネットゼロ、というのもかやり長期的な話です。
なので、投資家がガバナンスとなり、サステイナビリティな会社運営を求める流れ、というのは、非常に好ましいことだと思っています。