ESG経営

【まとめ】ESG経営とは?最新の2つの背景から簡単に解説!

ESG経営について知りたい、今後、ESG経営が必要だ、と理解されている方も多いと思いますが、一方で、ESG経営は意味がないのでは、と疑問に思う方もいると思います。

 

本記事では、ESG経営がなぜ今求められているのか、というESG経営の必要性の根っこの部分について、簡単に、わかりやすく解説します!

 

 

 

✓本記事の内容

  1. ESG経営とは、EnvironmentSocial Governanceを重視した経営のこと
  2. ESG経営が今求められている2つの背景
  3. ESG経営の最重要キーワードは、長期的な成長!

 

 

僕は、現役の公認会計士であり、会計分野の仕事でのニューヨーク駐在を経験している会計プロフェッショナルなのですが、職業柄、投資家と接点が近いので、ESG経営についてしっかり読者の皆様に理解してもらえるように、記事を書きました。

 

 

 

1.ESG経営とはEnvironment Social Governanceを重視した経営のこと

 

Environment(環境)、Social(社会)、 Governance(ガバナンス、管理体制 3つの観点を重視した経営方法をESG経営と呼んでいます。

 

持続可能な経営、ということがテーマとなっており、そのために、上記3つが重要、ということです。

 

特に、最近は、Environment(環境)の部分がフォーカスされています。

 

 

 

2.ESG経営が今求められている2つの背景

 

ESG経営が今求められている2つの背景について説明します。

 

ESG経営が今求められている2つの背景

  1. 投資家の投資方法の変化
  2. 長期的観点での投資

 

 

 

1.投資家の投資方法の変化

 

これには2つの要因があります。

 

  1. インデックスファンドの増加
  2. インデックス時代の経営の最適化

 

それぞれ詳細を解説します。

 

(1)インデックスファンドの増加

 

インデックスファンド増加前は、投資家は個別株を保有していました。

 

個別株保有時は、ウォール・ストリートルールに基づき、経営が気に入らなければ、個別株を売却することにより、企業に対して投資家の意志を伝えていました。

 

 

インデックスファンドを保有するということは、何百という個別株を少しづつ保有することを意味します。

 

そして、投資家は、インデックスファンド全体の最適化を目指します。

 

そうすると、今までのようなウォール・ストリートルールに基づく、個別株の売却という行為はできなくなります。

 

なぜなら、インデックスの選択が、投資行為であり、個別銘柄を保有していないからです。

 

 

 

 

(2)インデックス時代の経営の最適化

 

投資家が、どうやってインデックスファンド全体の最適化を目指すかという点がポイントです。

 

先ほどの説明の通り、個別株の売却はできないのでインデックスを構成する企業の経営に介入し、意見を言い、経営の最適化を目指すこととなります。

  

 

 

 

2.長期的観点での投資

 

投資家がインデックス全体の最適化を目指すのということは、短期的な視点ではなく、長期的な視点での成長を目指すことを意味します。

 

長期的というのは、5年や10,それ以上の期間のイメージです。

 

なぜ長期かというと、個別銘柄を考えると、短期的な浮き沈みがあります。

 

インデックス全体、というインダストリー全体などの切り口での成長は、より長期で考えることで、個別銘柄の浮き沈みの影響を抑え、長期的な市場の成長により、利益を得ていく、ということからきています。

 

理論的にも、DCF法での企業価値は、ターミナルバリューと呼ばれる5年以上先のキャッシュフローの現在価値が、ほとんど全てを占めていることからも、長期の視点大切さがわかるかと思います。

 

 

 

 

 

3.ESG経営のキーワードは、長期的な成長!

 

 

ESG経営により、長期的成長の観点からリスクとチャンスを把握できる

 

ここで、ESG経営の重要性が増している、という話が生きてきます。

 

なぜなら、経営を長期的な視点で考えた場合、サスティナブルか=持続可能か、という話がでてくるからです。

 

それは、リスクにもなり、チャンスでもあります

 

 

<リスク>

  • 気候変動による影響は、長期的な意味でリスクとなります。
  • 例えば、50年に一度と呼ばれていた強烈な台風が、毎年発生するようになり、毎年、工場が浸水し稼働できない、などが発生した場合、その企業の価値は著しく毀損し、存続が危ぶまれるほどのリスクとなり得ます。

 

 

 

<チャンス>

  • 一方で環境にやさしい製品は、政府が税制優遇をした際には、チャンスにもなります。例えば、電気自動車などは、その流れの典型例です。  

 

 

 

したがって、長期的成長の観点から、リスクとチャンスを、どう捉えているか、という視点を企業が持つことは、今後の経営において非常に重要なキーワードとなります。

 

 

 

 

補足:ESG経営を学ぶための資格

 

最後に、ESG経営をESGに会計の観点から、学ぶことができる資格であるFSA Credentialという資格について紹介します。

 

というのも、僕が今まで説明した内容は、FSA
Credentialを取得する過程で、学んだことであり、カリキュラムの中に組み込まれているためです。

 

 

今後の世の中の流れを考えると、ESG経営に関する知識は必須ともいえるので、興味がある方は、ぜひ、以下の記事をご参考ください!!

 

【解説】FSA Credentialとは? 勉強方法や勉強時間は?

 

 

 

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