地球環境問題

【まとめ】カーボンニュートラルとは?原因と個人ができる取り組みを解説

 

最近、カーボンニュートラルという言葉を耳にすることが増えたとおもいます。

こんな疑問を抱く方もいると思います。

  • カーボンニュートラルって何?
  • 具体的には、どういうことを指すの?
  • 自動車排気ガスや工場の煙の話し?
  • カーボン発生の原因はなに?
  • 自分たちになにかできることは?

 

この記事では、カーボンニュートラルとは何かをまとめたうえで、その発生原因、目標、また個人ができる取り組みについて紹介しようと思います。

 

カーボンニュートラルを実現するために、第一歩として、その原因や目指すべき目標の理解の一助になればと思います。

 

【まとめ】カーボンニュートラルとは?原因と個人ができる取り組みを解説

 

 

 

 

 

僕は、地球環境を守るため、社会に影響を与えるべく動いている公認会計士です。

公認会計士とカーボンニュートラルは関係がないとも思えますが、結構、関連していたりもします。

 

 

本記事では、マイクロソフトの創業者であり、世界一の大富豪であるビルゲイツの最新の本である「How to avoid a climate disaster」から引用しながら解説していきます!

 

 

 

カーボンニュートラルとは?

 

カーボンニュートラルとは、温室効果ガス排出量が実質ゼロ、ということを指します。

カーボンとは、炭素のことですが、より正確には、温室効果ガスをその範囲として考える方がよいです。

なぜなら、カーボンニュートラルを目指す目的が、温室効果ガス排出量を実質ゼロとすることで、地球温暖化を抑え、気候変動によるパンデミックを防ぐことであるからです。

地球温暖化については、合わせて、こちらの記事をご覧ください。

【まとめ】地球温暖化の現状と将来の影響を最新の図とデータで解説!個人ができる取り組みも

 

温室効果ガス

ここで、温室効果ガスとは、代表的なものは、二酸化炭素です。他にも、メタン、フロンなど、二酸化炭素以外もあります。

この温室効果ガスが、地球温暖化の原因となっており、その結果、気候変動などの影響がでて、地球の環境を変えていっています。

 

この記事では、温室効果ガスをまとめて炭素、と表現します。

 

実質ゼロ

実質ゼロ、というのは、排出はされるけど、吸収される量がイコールになることを指すので、必ずしも全く温室効果ガスがでない社会を目指す、というわけではないです。

例えば、人間の呼吸により二酸化炭素が排出される一方で、植物が光合成により、二酸化炭素を吸収する、ということは多くの方がご存じかと思います。

この例でいうと、呼吸で出た二酸化炭素と、直物が吸収した二酸化炭素がイコール、となることで、カーボンニュートラル、ということとなります。

かたい言葉で表現すると「炭素排出量と炭素吸収量がイコール」のことをカーボンニュートラルと呼びます。

 

炭素排出量の現状である510億トンをゼロに

 

現状は、年間で、世界で「510億トン」という炭素が排出されているということが、ビルゲイツの最新の本である「How to avoid a climate disaster」にて明らかにされています。

 

カーボンニュートラルを目指すというのは、510億トンをゼロとする、という非常にシンプルな目標ということとなります。

 

 

炭素排出原因

 

炭素排出の原因とは何なのか?という点について解説しますが、これは、つまり、510億トンの内訳が、まさに原因の説明となります。

 

 

<炭素排出原因>(*1)

  1. モノづくり:31%
  2. 発電:27%
  3. 農業・畜産業:19%
  4. 自動車などの移動手段:16%
  5. 冷暖房、冷蔵庫:7%

 

 

 

(1)モノづくり:31%

 

 

一番大きなポーションを占めています。セメント、コンクリート、鉄、プラスチックなどを作るのと、使うことで炭素が発生します。

 

例えば、セメントを作るために、原料の1つである石灰岩を加熱していくのですが、セメントが誕生すると同時に石灰岩に含まれる成分が、二酸化炭素も生んでしまうこととなります。

 

 

近年、世界の都市の高層化が進んでいることより、このような素材の需要が大きくなり、今後もより炭素排出量が増える可能性があります。

 

 

 

(2)発電:27%

 

 

多くの方が思い浮かぶと思います。

化石燃料を燃やすこと発電する火力発電を代表として、炭素が排出されます。

 

 

 

(3)農業・畜産業:19%

 

 

僕は意外に思いましたが、農業・畜産業からも多くの炭素が排出されます。

 

農業では、肥料から炭素が排出されます。これは、人工の肥料には多くの炭素が含まれており、農業のために肥料を使うが、植物が吸いきれなかった炭素が、地上に放出される、というメカニズムです。

 

 

畜産業では、例えば、牛や豚のゲップに含まれるメタンという温室効果ガスが、原因となっています。

 

ゲップというと、本当か、と思いますが、世界中の牛や豚の数、また、メタンは、二酸化炭素の80倍の温室効果があるといわれているので、バカになりません。

 

 

また、森林伐採もこのカテゴリーです。

 

森林伐採の温暖化への意味は、森林伐採の結果、土が掘り起こされ、地中の炭素が排出されることが原因です。

 

森林を伐採する結果、光合成量が減る、ということを想像される方もいるかと思いますが、それだけではないのです。

 

 

 

(4)自動車などの移動手段:16%

 

 

4番目なんですね、自動車などの移動手段は。


自動車、船、飛行機
など、ガソリンを使用する移動手段は、炭素排出で思い浮かびやすいと思います。

 

特に、今は、自動車が電気自動車に変わるという時代の流れがあると思いますが、この16%の幾分かに貢献できるというわけです。

 

 

 

(5)冷暖房、冷蔵庫:7%

 

 

エアコンや、冷蔵庫の使用により、炭素が排出されます。

 

 

 

 

 

世界の目標は、2050年までに、炭素排出量「ゼロ」によりカーボンニュートラル達成

 

 

2015年のパリ協定(COP21)、2021年の英国グラスゴーでのCOP26など、世界条約により、各国が、炭素排出量をゼロとする動きが、急加速で進んでいます。

 

 

時間軸はいろいろですが、1つの大きな目安であり、覚えておくべきことが、「2050年」までに炭素排出量を「ゼロ」とする、ということです。

 

2050年です。

 

遠いようで、近い未来だと思います。

 

 

 

日本でも、環境省において、2050<年にカーボンニュートラル実現、という目標が掲げられています。

詳しくは、リンクを貼っておきます。

 

脱炭素ポータル|環境省 (env.go.jp)

 

 

 

個人ができる取り組み6選

 

カーボンニュートラルの世界を達成するべく個人ができる取り組みを6つまとめました。

今日からできるので、ぜひ、行動してもらえればと思います!

 

  1. 大豆ミート食品を食べる
  2. グリーンプロダクツを買う
  3. 家庭のエネルギー消費量を減らす
  4. クリーンエネルギーへ切り替える
  5. 電気自動車を買う
  6. 環境問題について学ぶ

 

詳しくはこちらの記事をご参考ください。

【まとめ】今日から手軽に、個人でできる地球環境問題への取り組み6選

 

 

最後に:

 

 

地球を守るためには、カーボンニュートラル、というのが1つのキーワードです。

 

ぜひ、キーワードを理解をして、次のアクションについて考えていってもらいたいです。

 

 

また、地球への影響、暮らしへの影響まとめについてはこちらをご参考ください。

 

【まとめ】地球温暖化による地球への5つの影響、4つの暮らしへの影響

 

 

また、サスティナブルシティというのも1つカーボンニュートラル達成に向けて参考となると思います。

世界の中心のニューヨークが本気で取り組んでいます。

【サスティナブルシティの事例】2050年までのニューヨークの10の施策

 

こちらの本は私が環境問題について考えるきっかけとなった、マイクロソフト創業者のビルゲイツが執筆されている本です。

ぜひご一読ください。


 

*1 Bill Gates 「How to avoid a climate disaster」(KNOPF) より和訳

 

 

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